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善信

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善信 ぜんしん

『教行証文類』の後序に、

また夢の告げによりて、綽空の字を改めて、同じき日、御筆をもつて名の字を書かしめたまひをはんぬ。(化巻 P.472~473)

と、法然聖人から命名された綽空から改名されたとされるが改名後の名は記されていない。覚如の『拾遺古徳伝絵詞』や、それを受けた存覚の『六要鈔』によれば改名後の名は善信だとされる。
御開山は、晩年の著作にも「善信」と「親鸞」の両方の名を用いておられるのだが、善信とは房号であり「善信房」の房号は、『歎異抄』や『口伝鈔』、『御伝鈔』にある。その意味では「善信房親鸞」が御開山の名であろう。