補註7
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7 信の一念・聞
親鸞聖人は『大経』(下 41)の第十八願成就文に、「あらゆる衆生、その名号を聞きて信心歓喜せんこと、
このように、信の一念に衆生は必ず往生することができる身に定まるということによって、信心一つで往生が定まるという唯信正因の法義が確立する。そしてまた、救いはまったく如来の御はからいによって成就するのであって、衆生のはからいはまったくかかわらないという絶対他力のいわれがあきらかになる。
信の一念について、また「信巻」(末 251) には、「一念といふは、信心二心なきがゆゑに一念といふ」とある。これを前の時剋の一念に対して信相の一念という。信相とは、信心のすがたという意味であり、阿弥陀仏の救済をふたごころなく疑いなく信ずることをまた一念というのである。
なお「信巻」(末 251) には、『大経』(下)の「聞其名号 (その名号を聞きて)」の「聞」を釈して、「聞といふは、衆生、仏願の
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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