操作

三願転入

提供: WikiArc

2020年10月1日 (木) 20:23時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「{{Inyou2| さんがんてんにゅう 三願転入  三願とは阿弥陀仏の四十八願の中、 第十九・二十・十八の三願のことで、第十...」)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

さんがんてんにゅう 三願転入

 三願とは阿弥陀仏の四十八願の中、 第十九・二十・十八の三願のことで、第十九願 (自力諸行往生=要門)・第二十願 (自力念仏往生=真門) の方便の教えを経て、第十八願 (他力念仏往生=弘願) の真実の教えへと導かれていった親鸞の求道の課程のこと。親鸞は「化身土巻」に

「ここをもつて愚禿釈の鸞、論主の解義を仰ぎ、宗師勧化によりて、久しく万行諸善の仮門を出でて、永く双樹林下の往生を離る。善本徳本の真門に回入して、ひとへに難思往生の心を発しき。しかるに、いまことに方便の真門を出でて、選択の願海転入せり。すみやかに難思往生の心を離れて、難思議往生を遂げんと欲す。果遂の誓第二十願)、まことに由あるかな。」

と述べ、ここでは特に第二十願を「果遂の誓」と呼んで、真実へと導かんとする阿弥陀仏の方便のはたらきを讃嘆している。これによって方便の教えを捨てて、弘願真実の教えに帰入すべきことが明らかにされる。(浄土真宗辞典)