「浄土門関連文献」の版間の差分
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*[[歸命本願抄|帰命本願抄]] [[jds:向阿|向阿証賢]] 『御文章集成』(17)にあるように蓮師の次女見玉尼は、実質的に開山であった向阿(1265-1345)の清浄華院の弟子であった。 | *[[歸命本願抄|帰命本願抄]] [[jds:向阿|向阿証賢]] 『御文章集成』(17)にあるように蓮師の次女見玉尼は、実質的に開山であった向阿(1265-1345)の清浄華院の弟子であった。 | ||
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2021年11月18日 (木) 16:56時点における版
目次
浄土門関連文献
法然聖人関連
- 西方指南抄 親鸞 御開山の師である法然聖人の法語・消息・問答・行状記などを、蒐集され編纂された書。
- 和語灯録 了慧編 鎮西派の了慧(1243-1330)が法然聖人の遺文を蒐集編纂したもの。
- 拾遺和語灯録 上に同じ。
- 七箇条制誡 法然門下での種々の異義について諫められた法然聖人の制誡。
- 法然上人伝記(醍醐本) 大正6年に醍醐寺三宝院で発見された勢観房源智(1183-1238)または弟子が書き記されたといわれる法然聖人の遺文。
- 三心料簡事 醍醐本 上に同じ。『観経』の三心釈に独自の見解を示されている。
- 三部経大意(良聖本) 金沢文庫本 昭和八年に発見された神奈川県の金沢文庫に襲蔵されてきた法然聖人の法語。
- 三部経大意(真仏本) 専修寺本 真宗高田派に秘蔵されていたが金沢文庫本の公表に伴い公開された良聖本の異本。
浄土真宗異流・異派の文献
- 竹林鈔 顕意道教 浄土宗西山派(深草流)の顕意道教上人(1238-1304)著とされる。後年蓮如上人が盛んに使われた機法一体や平生業成を主張している。
- 帰命本願抄 向阿証賢 『御文章集成』(17)にあるように蓮師の次女見玉尼は、実質的に開山であった向阿(1265-1345)の清浄華院の弟子であった。
- 顕正流義鈔 真慧上人 蓮如上人と同時代の真宗高田派十世、真慧上人の著。蓮如上人の教えを極端に解釈する風潮に対する反駁の書であろう。
浄土教に影響を与えた文献
- 大乗起信論 伝 馬鳴 大乗仏教の主要な宗派に大きな影響を与えた仏教綱要書。浄土門では「専念阿弥陀仏」の一段が注目された。
- 浄土十疑論 著者不明 古来天台智顗の著とされてきたので『往生要集』などでもよく引用されている。往生浄土の意義を説く。
- 阿弥陀經義疏 元照 『阿弥陀経』の注釈書。称名が多善根多福徳であることを力説する。親鸞聖人はこの書から九文引文されておられる。
- 略論安楽浄土義 伝 曇鸞大師作 御開山は引文されておられないが、仏智疑惑などについて詳しい。
- 往生拾因 永観禅師 (1033-1111) 法然聖人の専修念仏思想の先駆とされる書。御開山は「信巻末」の五逆追釈でこの書を引文されておられる。御開山が敬慕されたといふ教信沙弥の逸話がある。
- トーク:末法灯明記
浄土教を時の政治権力によって禁圧しようとした文献
浄土教の歴史的考察
- 淨土法門源流章 凝然 (1240-1321) インド、中国、日本の三国にわたる浄土教の弘通を教義史的に明かす書。当時無名であったからか親鸞聖人についての記述は無いが法然聖人以降の浄土宗異流に対する記述がある。