「三選の文」の版間の差分
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:「それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を'''閣'''(さしお)きて、選んで浄土門に入れ。 | :「それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を'''閣'''(さしお)きて、選んで浄土門に入れ。 |
2018年9月29日 (土) 14:41時点における版
さんせんのもん
『選択集』名号付属章にある文。『選択集』の内容を短くまとめた一節で「略選択」とも呼ばれている。
- 「それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を閣(さしお)きて、選んで浄土門に入れ。
- 浄土門に入らんと欲はば、正・雑二行のなかに、しばらくもろもろの雑行を抛(なげう)ちて、選んで正行に帰すべし。
- 正行を修せんと欲はば、正・助二業のなかに、なほ助業を傍(かたわ)らにして、選んで正定をもつぱらにすべし。
- 正定の業とはすなはちこれ仏の名を称するなり。称名はかならず生ずることを得。仏の本願によるがゆゑに」と。(選択集 P.1285),(行巻 P.186)
ここで、聖道門をさしおいて浄土門に入り、雑行をなげうって浄土門の五正行に帰し、五正行中の読誦・観察・礼拝・讃嘆供養の助業をかたわらにして、正定業(正しく往生の定まる行業)である称仏名のなんまんだぶを専らにすべしとされて、聖道門と浄土門、雑行と五正行、助業と正定業の廃立をされておられる。
そして「