「浄土門関連文献」の版間の差分
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2021年10月21日 (木) 23:54時点における版
目次
浄土門関連文献
法然聖人関連
- 法然上人伝記(醍醐本) 大正6年に醍醐寺三宝院で発見された勢観房源智(1183-1238)または弟子が書き記されたといわれる法然聖人の遺文。
- 三心料簡事 醍醐本 上に同じ。『観経』の三心釈に独自の見解を示されている。
- 三部経大意(良聖本) 金沢文庫本 昭和八年に発見された神奈川県の金沢文庫に襲蔵されてきた法然聖人の法語。
- 三部経大意(真仏本) 専修寺本 真宗高田派に秘蔵されていたが金沢文庫本の公表に伴い公開された良聖本の異本。
浄土真宗異派の文献
- 竹林鈔 顕意道教 浄土宗西山派(深草流)の顕意道教上人(1238-1304)著とされる。後年蓮如上人が盛んに使われた機法一体や平生業成を主張している。
- 帰命本願抄 向阿証賢 『御文章集成』(17)にあるように蓮師の次女見玉尼は、実質的に開山であった向阿(1265-1345)の清浄華院の弟子であった。
- 顯正流義鈔 真慧上人 蓮如上人と同時代の真宗高田派十世、真慧上人の著。蓮如上人の教えを極端に解釈する風潮に対する反駁の書であろう。
浄土教に多大な影響を与えた文献
- 略論安楽浄土義 伝 曇鸞大師作 御開山は引文されておられないが、仏智疑惑などについて詳しい。
- 往生拾因 永観禅師 (1033-1111) 法然聖人の専修念仏思想の先駆とされる書。御開山は「信巻末」の五逆追釈でこの書を引文されておられる。御開山が敬慕されたといふ教信沙弥の逸話がある。
浄土教を時の政治権力によって禁圧しようとした文献
浄土教の歴史的考察
- 淨土法門源流章 凝然 (1240-1321) インド、中国、日本の三国にわたる浄土教の弘通を教義史的に明かす書。当時無名であったからか親鸞聖人についての記述は無いが法然聖人以降の浄土宗異流に対する記述がある。