「おんりんゆげじもん」の版間の差分
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− | [[回向]]によってさとりの世界から迷いの世界にたちかえって、自在に衆生を[[教化]]・[[救済]]することを楽しみとすること。[[五種の功徳]] | + | [[回向]]によってさとりの世界から迷いの世界にたちかえって、自在に衆生を[[教化]]・[[救済]]することを楽しみとすること。[[五種の功徳]]の一。(浄土真宗辞典) |
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『浄土論』に第五の園林遊戯地門を、 | 『浄土論』に第五の園林遊戯地門を、 | ||
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− | 出第五門とは、大慈悲をもつて一切苦悩の衆生を観察して、[[応化身]]を示して、{{WavyUL|生死の園、煩悩の林のなかに回入して遊戯し、}}[[神通]]をもつて[[教化地]] | + | 出第五門とは、大慈悲をもつて一切苦悩の衆生を観察して、[[応化身]]を示して、{{WavyUL|生死の園、煩悩の林のなかに回入して遊戯し、}}[[神通]]をもつて[[教化地]]に至る。[[本願力の回向]]をもつてのゆゑなり。これを出第五門と名づく。([[浄土論_(七祖)#P--42|浄土論 P.42]]) |
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− | + | とある。この「[[園林遊戯地門]]」とは『論註』に、 | |
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+ | :「回向」に二種の相あり。一には[[往相]]、二には[[還相]]なり。([[浄土論註 (七祖)#no56|論註 P.33]]) | ||
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+ | とある[[還相]]である。<br /> | ||
+ | 御開山は、この『論註』の[[往相]]と[[還相]]を真宗の[[大綱]]とされ、 | ||
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+ | :つつしんで[[浄土真宗]]を案ずるに、二種の回向あり。一つには[[往相]]、二つには[[還相]]なり。往相の回向について真実の[[教行信証]]あり。 ([[教巻#真宗大綱|教巻 P.135]]) | ||
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+ | と、『浄土論』や『論註』では願生者の往相(自利)・還相(利他)を、「[[本願力の回向]]」の往相・還相であると述べておられた。 | ||
+ | :→[[往相]] | ||
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+ | :→[[五種の功徳]] | ||
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2024年7月4日 (木) 09:32時点における最新版
園林遊戯地門
五功徳門の一。→五種の功徳(ごしゅのくどく)。(二門 P.548)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土論』に第五の園林遊戯地門を、
出第五門とは、大慈悲をもつて一切苦悩の衆生を観察して、応化身を示して、生死の園、煩悩の林のなかに回入して遊戯し、神通をもつて教化地に至る。本願力の回向をもつてのゆゑなり。これを出第五門と名づく。(浄土論 P.42)
とある。この「園林遊戯地門」とは『論註』に、
とある還相である。
御開山は、この『論註』の往相と還相を真宗の大綱とされ、
と、『浄土論』や『論註』では願生者の往相(自利)・還相(利他)を、「本願力の回向」の往相・還相であると述べておられた。