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「同居の土」の版間の差分

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この天台の四種浄土説に対するために、浄土宗を立宗する必要があったというのが法然上人のお心。
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また一時、師(法然聖人)語りていわく。我、浄土宗を立てる元意は、凡夫、報土に往生することを顯示せんが為なり。
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しばらく天台宗のごときは、凡夫往生を許すといえども、その判ずる浄土は卑淺なり。法相宗のごときは、その浄土を判ずることまた高深なりといえども、凡夫往生を許さず。おおよそ諸宗の所談その趣、異なるといえども、すべてこれを論ずるに凡夫報土に往生することを許さず。
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このゆえに、我、善導の釋義に依って宗門を建立し以って凡夫報土に生まるの義を明かすなり。『拾遺漢語灯録』

2011年12月24日 (土) 13:54時点における版

どうこのど

 凡聖(ぼんしょう)同居土(どうごど)のこと。 凡夫(ぼんぶ)と聖者が雑居する世界。 天台(てんだい)大姉智顗(ちぎ)(538-597) は仏国土を凡聖同居土・方便(ほうべん)有余土(うよど)実報(じっぽう)無障碍土(むしょうげど)常寂光土(じょうじゃっこうど)の四土に分類し、極楽をこのうちもっとも低劣な凡聖同居土と論定した。 (要集 P.1109)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

この天台の四種浄土説に対するために、浄土宗を立宗する必要があったというのが法然上人のお心。

また一時、師(法然聖人)語りていわく。我、浄土宗を立てる元意は、凡夫、報土に往生することを顯示せんが為なり。 しばらく天台宗のごときは、凡夫往生を許すといえども、その判ずる浄土は卑淺なり。法相宗のごときは、その浄土を判ずることまた高深なりといえども、凡夫往生を許さず。おおよそ諸宗の所談その趣、異なるといえども、すべてこれを論ずるに凡夫報土に往生することを許さず。 このゆえに、我、善導の釋義に依って宗門を建立し以って凡夫報土に生まるの義を明かすなり。『拾遺漢語灯録』