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長生不死の神方

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ちょうせいふしのしんぼう

 もとは神仙術でいわれた言葉であるが、ここでは、信心をうれば生死(しょうじ)をこえ、阿弥陀仏と同じ無量寿をえしめられるから、信心を不死を獲(う)る不可思議の方法(神方/妙術)という。(信巻 P.211, 浄文 P.481)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

曇鸞大師は『大集経』の註釈を志したが、健康を害して果さず、そのため不老長生の法を求めて江南に道士陶弘景を訪ね、仙経を授かった。帰途洛陽で菩提流支に会い、仏教こそ真の不死の教えであると諭され『観無量寿経』を授けられた。そして仙経を焼きすてて浄土教に帰したという。(『続高僧伝』等)。この故事から「大信心はすなはちこれ長生不死の神方」と表現されたのであろう。
『正信念仏偈』ではこの意を、

三蔵流支授浄教 焚焼仙経帰楽邦
三蔵流支、浄教を授けしかば、仙経を焚焼して楽邦に帰したまひき。(行巻 P.205)

とされている。