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逆修

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ぎゃくしゅ

 死後に行われるような死者のための仏事を、生前にあらかじめ修めること。(口伝鈔 P.871)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:逆修

ぎゃくしゅ/逆修

死後の往生菩提に資するため、その生前にあらかじめ善根功徳を積むこと。預修、兼修とも。この語は、『十方随願往生経』に「末終之時逆修三七」とある一節を典拠とすることが、珍海菩提心集』によって知られている。法然の『逆修説法』は、安楽遵西の父中原師秀なかはらのもろひでの請により、五〇日間にわたる逆修法会導師をつとめた際の説法の記録である。また法然は『往生浄土用心』で「七分全得の事、仰のままに申すげにそうろう。さてこそ逆修はする事にてそうらえ」(聖典四・五五二/昭法全五六〇)と述べ、後に念仏回向による逆修を勧めている。この本義より転じ、今日では生前に戒名を授与することや墓石に朱字を刻むことを逆修と呼ぶことが多い。


【参考】大谷旭雄『法然浄土教とその周縁』坤(山喜房仏書林、二〇〇七)


【執筆者:安孫子稔章】