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法華宗

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ほっけしゅう

 天台宗のこと。『法華経』(『妙法蓮華経』)によって立てた宗であるから天台法華宗という。円宗、台宗となどともいう。

天台大師智顗(ちぎ)によって大成された。仏一代の教を五時八教の教判によって価値判断し、『法華経』を釈尊出世の本懐とする。諸法の実相を空・仮・中の三諦相即をもってあらわす三諦円融の妙理を説き、一念三千の円頓止観を修して仏のさとりへ至ろうとする。

日本には最澄が伝え、天台円教・密教・禅・菩薩戒を融合統一した総合仏教として天台法華宗を確立した。なお日蓮が『法華経』によって立てた宗も法華宗と通称されるが、本聖典での用例はすべて天台宗を指す。(御消息 P.736)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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