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懈怠

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けだい

 【左訓】「おこたるこころなり」(唯信鈔 P.1340往生礼讃 P.675)

 おこたりなまけること。 (要集 P.1168要集 P.1173)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

けだい 懈怠

 (梵)カウシードヤ kausīdya の訳。怠ともいう。心所(心のはたらき)の一。倶舎宗ではすべての汚れた心(不善心と有覆無記心)にあまねく通じて起こる心所(大煩悩地法)の一とし、唯識宗では随煩悩の一とする。懶惰(らんだ)なこと。善を修めるのに積極的でない心の状態であるが、また悪を行うのに積極的である面をも含める。勤即ち精進の反対。(仏教学辞典)

『大経』の「往覲偈」に、

驕慢とと懈怠とは、もつてこの法を信ずること難し。(大経 P.46)

とある。「行巻」には『平等覚経』を引いて、

悪と驕慢とと懈怠のものは、もつてこの法を信ずること難し。(行巻 P.145)

とある。