ばしゃろん
『阿毘達磨(あびだつま)大毘婆沙論(だいびばしゃろん)』のこと。 二百巻。 『阿毘達磨発智論(あびだつまほっちろん)』(説一切(せついっさい)有部(うぶ)の根本論書) の注釈書で、玄奘訳の漢訳本のみ現存する。 カニシカ王の援助によって脇(きょう)尊者を上首とする五百人の阿羅漢(あらかん)が十二年を費やし編集したと伝えられている。