だいじゃくめつ
一切の法は本来空寂であるという空理。(証巻 P.315)
ここでは身心ともに完全に無に帰する小乗の無余涅槃(灰身滅智(けしん-めっち))のこと。空理に入ったが、かえってその空にとらわれて大乗菩薩の四弘誓願の「衆生無辺誓願度」に背き下化衆生を放棄すること。いわゆる自利だけで利他がない小乗の涅槃をいう。