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冥加

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みょうが

 仏祖の加護。凡夫の方からは見えないけれど、仏祖の加護を(こうむ)っていること。(一代記 P.1256, P.1276)

冥加につきて

 ここでは仏の加護から見放されてしまうという意。 (一代記 P.1305)

冥加して

 ひそかに加護して。 (帰三宝偈 P.1452)


出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

「真宗新辞典第5刷」P.471より引用

①しらない間に仏祖から加えられる利益のこと。あらわに見られる加被力を顕加というのに対する。「冥加願摂受」玄義[1]
②冥加金。仏祖の冥加に報謝するための金銭の意。本山への礼金、寄付金をいう。
  • 玄義→「観経疏」玄義分 帰三宝偈。原典版 P.335。「無礙神通力 冥加願摂受」注釈版 P.298 「無礙の神通力をもつて、冥に加して願はくは摂受したまへ」。

それにしても本山から冥に加して貰った覚えはないのであるから、冥加金という用語を使う事はおかしい。 exc:冥加金


  1. 冥加願摂受(冥に加して願はくは摂受したまへ)。(玄義分 298)