興世にあひがたく
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こうせ
【左訓】「世に出でたまふこと難しとなり」(浄土 P.568)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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『大経』流通分で法の尊高を顕す文を讃仰する意を和讃された。法が難であることを説くのは、大乗経典では説かれた法が尊高である意を示す定型句である。難であることによって説かれた法が小乗経典や他の経典と異なる尊高なることを表現するのである。→極難信法
- 仏語弥勒 如来興世 難値難見 諸仏経道 難得難聞 菩薩勝法 諸波羅蜜 得聞亦難。
- 如来の興世に値ひがたく、見たてまつること難し。諸仏の経道、得がたく聞きがたし。菩薩の勝法・諸波羅蜜、聞くことを得ることまた難し。
- 遇善知識 聞法能行 此亦為難。
- 善知識に遇ひ、法を聞き、よく行ずること、これまた難しとす。
- 若聞斯経 信楽受持 難中之難無過此難。
- もしこの経を聞きて信楽受持することは、難のなかの難、これに過ぎたる難はなけん。(大経 P.82)
(68) 〔見仏聞法の難〕
- 如来の興世にあひがたく
- 諸仏の経道ききがたし
- 菩薩の勝法きくことも
- 無量劫にもまれらなり
(69) 〔聞信修行の難〕
- 善知識にあふことも
- をしふることもまたかたし
- よくきくこともかたければ
- 信ずることもなほかたし
(70)
- 一代諸教の信よりも
- 弘願の信楽なほかたし
- 難中之難とときたまひ
- 無過此難とのべたまふ