仏法
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ぶっぽう 仏法
仏が教えた法。すなわち世間を超えた普遍的な絶対の真理。
真宗では大経を真実の教とし、それに説かれた本願念仏の教法を真実の仏法とする。仏法に対して、王法とは統治者が定めた制度・法律、また倫理・道徳を含む社会的な制法をいい、仏教徒の生活は仏法を主とするのが当然であるが、社会的生活においては世俗的規範を無視することができず、仏法と王法との関係が問題となる。
親鸞は門徒に世俗の責務を疎略にしないようにと諭し、蓮如は王法を尊重するように説いて自制を求めた。
中世末から近世に封建社会が確立する過程で、真宗教団は蓮如の意趣を体制に従順する論理に用いて王法為本・仁義為先を強調し、近代国家が成立する段階では、仏法を真諦、王法を俗諦として、二諦の相依関係を説いた。(真宗新辞典)