阿楼駄
梵名アニルッダ(Aniruddha)の音写。阿那律(あなりつ)・阿尼楼駄(あにるだ)・阿泥律(あないりつ)とも音写し、無貪(むとん)と漢訳する。釈尊十大弟子の一人。天眼(てんげん)第一と称された。カピラヴァストゥの人で斛飯(こくぼん)王、または甘露飯(かんろぼん)王の子ともいわれ、釈尊の従弟にあたる。釈尊の説法の座で居眠りをして叱責されたため、眠ることなく修行し、ついに失明したが、天眼を得たという。『大経』では離障の名で出る。