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十念

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2004年10月27日 (水) 23:09時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

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(じゅうねん)

 十声の念仏。『大経』第十八願文の「乃至十念」の念は、もと心念の意ともみられるが、善導(ぜんどう)大師、法然上人以来十声称仏と確定されている。これは『観経』の下下品に、「具足十念称南無阿弥陀仏」とあって、十念の称名念仏によって阿弥陀仏の浄土に往生できると説かれてあるからである。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

圭峰宗密は、『普賢行願品鈔』に、所念の仏の種類に従って、一.称名念仏、二.観像念仏、三.観相念仏、四.実相念仏の四種念仏を説き、次第に浅深があるとして「最後為妙」と断じている。すなわち称名は最も浅劣な念仏であり、実相念仏は最も深妙であるというのである。このような理観を中心とし、称名を浅劣な方便加行とみるのは聖道門の念仏観に共通していた。