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僧にあらず俗にあらず

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2010年5月19日 (水) 20:47時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

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そうにあらずぞくにあらず

 「非僧非俗」。 『教行信証』後序に出る語。 親鸞(しんらん)聖人は自らを非僧非俗と位置づけ、愚禿と名のった。 承元(じょうげん)の法難 (1207) によって流罪に処せられた時に僧籍(そうせき)を剥奪(はくだつ)されたから、「僧(そう)尼(に)令(りょう)」 によって国家に公認された僧侶ではない (非僧)。 しかし妻帯をしていても、法衣をつけ、世俗の権勢にこびず、名利をいたむ心をもって、念仏の自信教人信に生きるのだから単なる俗人でもない (非俗)。 このような宗教的態度を表明するために聖人は 「禿(とく)」 を姓とし、さらに自身の愚悪を表して 「愚禿」 と称した。 後年は 「愚禿釈親鸞」 などと自署するが、「愚禿」 は 「非僧」を示す姓、「釈親鸞」 は 「非俗」 なる仏教徒としての自覚を示す名とみられる。 →愚禿 (ぐとく)。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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