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御臨末の御書

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御臨末の御書

我が歳きはまりて、安養浄土に還帰すといふとも、
和歌の浦曲のかたを浪の、寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ
一人居て喜ばゝ、二人と思ふべし、
二人居りて喜ばゝ、三人と思ふべし、
その一人は親鸞なり
     我なくも法は尽きまじ和歌の浦
        あをくさ人のあらんかぎりは
弘長二歳十一月
愚禿親鸞 満九十歳