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四不十四非

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しふじゅうしひ 四不十四非

しふじゅうしひ 四不十四非

 他力信心の徳を四つの「不」と十四の「非」によって讃嘆したもの。「信巻」(註 245)にある。四つの不とは、①不簡貴賎緇素(出家・在家の違いをわけないこと)、②不謂男女老少(老若男女の別によってわけないこと)、③不問造罪多少(犯した罪の多い少ないを問わないこと)、④不論修行久近(修行期間の長い短いを問わないこと)の四。
十四の非とは、①②非行非善(自ら行う行や善でないこと)、③④非頓非漸(速やかにさとろうとしたり、長い時を費やしてさとろうとしたりする教えでないこと)、⑤⑥非定非散(定善や散善でないこと)、⑦⑧非正観非邪観(正しい観法やよこしまな観法でないこと)、⑨⑩非有念非無念(相を念じたり、相を離れて理を念じたりしないこと)、⑪⑫非尋常非臨終(平生に限ったり、臨終に限ったりしないこと)、⑬⑭非多念非一念(称名を多念に励んだり、一念に限ったりしないこと)の十四。四不は機の面から論じ、十四非は法の面から論じている。(浄土真宗辞典)