道場
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どうじょう
道とはさとりのことで、道場とはさとりを開く場所のこと。もとは釈尊がさとりを開いた場所、ブッダ・ガヤーの菩提樹下を指した(寂滅道場)。ひろく仏道修行の場をいうが、とくに浄土真宗の場合、門徒の集会場所としてつくった建物をいう。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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浄土真宗では『改邪鈔』に、
- おほよそ造像起塔等は、弥陀の本願にあらざる所行なり。これによりて一向専修の行人、これを企つべきにあらず。されば祖師聖人御在世のむかし、ねんごろに一流を面授口決したてまつる御門弟達、堂舎を営作するひとなかりき。ただ道場をばすこし人屋に差別あらせて、小棟をあげて造るべきよしまで御諷諫ありけり。(改邪鈔 P.927)
と、あるように、浄土真宗のご法義では、門徒の自宅を道場としたり、または共同で小舎を建て集会し仏法を讃嘆してきた歴史がある。現在も北陸の山間部にはこのような蓮如さん以来の道場が散見され道場さんと呼称されている。この道場が江戸期に入り寺院化されてきたのが現在の浄土真宗寺院である。その意味において寺院は儀礼の場ではなく聞法の道場であった。