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梵語

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ぼんご

 インドの古典語。サンスクリット語。(消息 P.766)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

◆ 参照読み込み (transclusion) jds:梵語

ぼんご/梵語

古代インドの文語で、特にサンスクリット語のこと。サンスクリット語はⓈsaṃskṛtaに由来する語で、洗練された言語を意味し、雅語とも称される。また梵天が作った言語と信じられていたことから梵語という。古代インドの文語はまずヴェーダ語と古典サンスクリット語に大別される。ヴェーダ語はヴェーダの聖典に用いられ、古典サンスクリット語はインドの文法家パニーニとその学派によって精密に文法規則が定められた。仏典にも、この古典サンスクリット語が用いられるが、その一方で仏典特有の語法で記された文献も多数存在する。仏典に特有の梵語仏教混淆こんこう梵語(Buddhist Hybrid Sanskrit)とよばれ、『無量寿経』の偈はこれによって記されている。また近年ではガンダーラ語で記された仏典の研究も進み、この語が漢訳の音写語に与えた影響の大きさが判明している。サンスクリット語の俗語(あるいは方言)は、プラークリットと呼ばれ、ここには上記の仏教混淆梵語やガンダーラ語、さらにパーリ語などが含まれる。パーリ語聖典は東南アジアの仏教国において現在も使用され、サンスクリット語と極めて類似した性質をもつ言語である。


【参考】菅沼晃博士古希記念論文集刊行会『インド哲学仏教学への誘い』(大東出版社、二〇〇五)


【参照項目】➡梵字パーリ語


【執筆者:石田一裕】


wdm:サンスクリット