りやく
衆生を教化し救いとること。 (往生礼讃 P.679)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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- 利益
饒益、利、益などともいう。仏の教えに従うことによって得られる恩恵や幸福をいう。これに自利と利他との二益があり、自利を功徳、利他を特に利益とすることもある。またこの世で受けるのを現益(現世利益)、後の世で受けるのを当益(後世利益)といい、あるいはこの世で病気を治し、命を述べ、金銭などを得ることを現世利益ということがある。
真宗では真実信心のものが、この世に生存しながらすでに仏となることに定まるのを現益とし、死後浄土へ生まれると共に成仏するのを当益とする。
衆生を利益するのを利生、利物といい、神仏などの霊験を特に利生ということもある。(仏教学辞典)
- →信巻末#獲信の利益(現生十種の益)
- →正定聚
- →補註6(摂取不捨)