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三部経

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さんぶきょう

 『大経』『観経』『小経』の浄土三部経のこと。  (恵信尼 P.816)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

◆ 参照読み込み (transclusion) jds:三部経

さんぶきょう/三部経

各派において教えの拠り所とする三種の経典の呼称。浄土宗においては『無量寿経』『観経』『阿弥陀経』を「浄土三部経」としている。『選択集』一に「三部経の名その例一に非ず」(聖典三・一〇〇/昭法全三一二)とあるように、法華の三部には『無量義経』『法華経』『普賢観経』、大日の三部には『大日経』『金剛頂経』『蘇悉地そしつじ経』、鎮護国家の三部には『法華経』『仁王経』『金光明経』、弥勒の三部には『弥勒上生経』『弥勒下生経』『弥勒成仏経』があることが述べられている。この各三部経の中「法華の三部」に関して、『山家学生さんげがくしょう式』には「初め六年は聞慧を正と為し、思修を傍と為す。…後の六年は思修を正と為し、聞慧を傍と為す。止観業には具に四種三眛を修習せしめ、遮那業には具に三部の念誦修習せしめん」(正蔵七四・六二四中)とあり、比叡山に籠ること一二年間で修学すべき止観業として「法華の三部」が定められている。また、『隋天台智者大師別伝』には、「後に大賢山に詣でて、法華経無量義経・普賢観経を誦し、二旬を歴渉して三部究竟す」(正蔵五〇・一九一下)とも述べられている。


【参照項目】➡浄土三部経


【執筆者:三輪隆就】