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 梵語ナラカ(naraka)、またはニラヤ(niraya)の漢訳。ナラカの音写は<ruby><rb>那落迦</rb><rp>(</rp><rt>ならか</rt><rp>)</rp></ruby>・<ruby><rb>奈落</rb><rp>(</rp><rt>ならく</rt><rp>)</rp></ruby>、ニラヤの音写は<ruby><rb>泥囉夜</rb><rp>(</rp><rt>ないらや</rt><rp>)</rp></ruby>・<ruby><rb>泥黎耶</rb><rp>(</rp><rt>ないりや</rt><rp>)</rp></ruby>。<ruby><rb>三悪道</rb><rp>(</rp><rt>さんまくどう</rt><rp>)</rp></ruby>・五趣・六道・十界の一で、自らの罪業の結果として<ruby><rb>衆生</rb><rp>(</rp><rt>しゅじょう</rt><rp>)</rp></ruby>が趣く苦しみのきわまった世界。
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 梵語ナラカ(naraka)、またはニラヤ(niraya)の漢訳。ナラカの音写は<kana>那落迦(ならか)</kana>・<kana>奈落(ならく)</kana>、ニラヤの音写は<kana>泥囉夜(ないらや)</kana>・<kana>泥黎耶(ないりや)</kana>。<kana>三悪道(さんまくどう)</kana>・五趣・六道・十界の一で、自らの罪業の結果として<kana>衆生(しゅじょう)</kana>が趣く苦しみのきわまった世界。
  
経論によって種々に説かれるが、<ruby><rb>無間</rb><rp>(</rp><rt>むけん</rt><rp>)</rp></ruby>・八熱(八大)・八寒・孤独などの地獄があり、みな<ruby><rb>閻浮提</rb><rp>(</rp><rt>えんぶだい</rt><rp>)</rp></ruby>の下二万(または三万二千)<ruby><rb>由旬</rb><rp>(</rp><rt>ゆじゅん</rt><rp>)</rp></ruby>のところにあるとされる。→[[六道]](ろくどう)。
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経論によって種々に説かれるが、<kana>無間(むけん)</kana>・八熱(八大)・八寒・孤独などの地獄があり、みな<kana>[[閻浮提]](えんぶだい)</kana>の下二万(または三万二千)<kana>由旬(ゆじゅん)</kana>のところにあるとされる。→[[六道]](ろくどう)。
  
 
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地獄については『往生要集』([[往生要集上巻 (七祖)#P--798|要集 P.798]])に詳しく説かれている。
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*芝居では、舞台下の地下のことで、照明の不備だった江戸時代は真暗で地獄のようだというので奈落(ならく)と呼ばれた。

2017年11月8日 (水) 21:43時点における版

じごく (ぢごく)

 梵語ナラカ(naraka)、またはニラヤ(niraya)の漢訳。ナラカの音写は那落迦(ならか)奈落(ならく)、ニラヤの音写は泥囉夜(ないらや)泥黎耶(ないりや)三悪道(さんまくどう)・五趣・六道・十界の一で、自らの罪業の結果として衆生(しゅじょう)が趣く苦しみのきわまった世界。

経論によって種々に説かれるが、無間(むけん)・八熱(八大)・八寒・孤独などの地獄があり、みな閻浮提(えんぶだい)の下二万(または三万二千)由旬(ゆじゅん)のところにあるとされる。→六道(ろくどう)。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

地獄については『往生要集』(要集 P.798)に詳しく説かれている。

  • 芝居では、舞台下の地下のことで、照明の不備だった江戸時代は真暗で地獄のようだというので奈落(ならく)と呼ばれた。