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+ | とある。『教行証文類』では、浄土真宗は「往相、還相の二種回向」を持っているし、『浄土文類聚鈔』にも「本願力回向とは往相、還相の二種回向」を持っているとされる。『教行証文類』は「浄土真宗を案ずるに」と宗義であらわし、『浄土文類聚鈔』では「本願力の回向に」と法義であらわしておられるのであった。つまり、浄土真宗と本願力回向とは同じことであり、浄土真宗という宗義(宗教)は本願力回向の二種の回向をあらわす法義であった。 | ||
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2017年10月23日 (月) 20:08時点における版
往相
往生浄土の相状の意。衆生が浄土に生れゆくすがたで、教・行・信・証の四法がある。還相に対する語。 →還相(げんそう)。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『教行証文類』「教巻」に、
- つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。 (教巻 P.135)
とあり『浄土文類聚鈔』には、
- しかるに本願力の回向に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。往相について大行あり、また浄信あり。大行といふは、すなはち無碍光如来の名を称するなり。(浄文 P.478)
とある。『教行証文類』では、浄土真宗は「往相、還相の二種回向」を持っているし、『浄土文類聚鈔』にも「本願力回向とは往相、還相の二種回向」を持っているとされる。『教行証文類』は「浄土真宗を案ずるに」と宗義であらわし、『浄土文類聚鈔』では「本願力の回向に」と法義であらわしておられるのであった。つまり、浄土真宗と本願力回向とは同じことであり、浄土真宗という宗義(宗教)は本願力回向の二種の回向をあらわす法義であった。