「報土」の版間の差分
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2019年10月25日 (金) 17:38時点における版
ほうど
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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ほうど/報土
報身仏の住む仏土のこと。受用土ともいう。仏の因位の願行に酬いて現れた仏土。阿弥陀仏の極楽浄土がこれに当たる。善導以外の諸師は、報土は仏のみ、あるいは初地以上といった高位の菩薩のみが感得できる世界であるとして、凡夫の報土往生は認めなかった。しかし善導は『観経疏』玄義分において「問うて曰く、かの仏および土、すでに報なりと言わば、報法は高妙にして、小聖すら階り難し。垢障の凡夫云何が入ることを得ん。答えて曰く、もし衆生の垢障を論ぜば、実に欣趣し難し。正しく仏願に託して、以て強縁と作るに由って、五乗をして斉しく入らしむることを致す」(聖典二・一八五~六/浄全二・一二上)として、極楽は報土、仏のさとりの世界であり、仏や高位の菩薩以外のいかなる衆生も達することは難しいが、阿弥陀仏の本願力によって往生できることを説いている。
【執筆者:曽和義宏】