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けりょうのせいがん 仮令の誓願
 
けりょうのせいがん 仮令の誓願
  
 阿弥陀仏の四十八願の中、第十九願のこと。願文に「たとひ大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは (仮令不与大衆囲繞現其人前者)」(註 18) と説かれていることから、このようにいわれる。「化身土巻」に「仮令の誓願まことに由あるかな」とある。(註 396) →[[至心発願の願]](浄土真宗辞典)
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 [[阿弥陀仏]]の[[四十八願]]の中、[[第十九願]]のこと。願文に「'''たとひ'''大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは ('''仮令'''不与大衆囲繞現其人前者)」(註 18) と説かれていることから、このようにいわれる。「化身土巻」に「仮令の誓願まことに由あるかな」とある。([[P:396|註 396]]) →[[至心発願の願]](浄土真宗辞典)
 
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[[仮令]]は、仮の意で、たとえばとか、たといと訓じるので方便であるとみられた。<br />
  
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設我得仏 十方衆生 発菩提心 修諸功徳 至心発願 欲生我国 臨寿終時 '''仮令'''不与 大衆囲繞 現其人前者 不取正覚。
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:たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生、菩提心を発し、もろもろの功徳を修して、至心発願してわが国に生ぜんと欲せん。寿終るときに臨んで、'''たとひ'''大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは、正覚を取らじ。([[大経上#19gan|大経 P.18]])
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御開山は、この「[[仮令]]」の語に[[来迎]]は不確かであり、全体として[[第十九願]]は仮の願だと見られたのであろう。<br />
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なお御開山は、
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:仮令の誓願(第十九願)まことに由あるかな。仮門の教'''、[[欣慕]]'''の釈、これいよいよあきらかなり。([[化巻本#P--396|化巻 P.396]])
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と、方便の願まで立てて浄土を'''[[欣慕]]'''させるのは、まことに意味深いことだと受け取っておられた。
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:→[[至心発願の願]]
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:→[[第十九願]]
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:→[[来迎]]
  
 
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2024年6月30日 (日) 23:55時点における最新版

けりょうのせいがん 仮令の誓願

 阿弥陀仏四十八願の中、第十九願のこと。願文に「たとひ大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは (仮令不与大衆囲繞現其人前者)」(註 18) と説かれていることから、このようにいわれる。「化身土巻」に「仮令の誓願まことに由あるかな」とある。(註 396) →至心発願の願(浄土真宗辞典)

仮令は、仮の意で、たとえばとか、たといと訓じるので方便であるとみられた。

第十九願の「来迎」には「仮令(たとひ)」とある。

設我得仏 十方衆生 発菩提心 修諸功徳 至心発願 欲生我国 臨寿終時 仮令不与 大衆囲繞 現其人前者 不取正覚。

たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生、菩提心を発し、もろもろの功徳を修して、至心発願してわが国に生ぜんと欲せん。寿終るときに臨んで、たとひ大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは、正覚を取らじ。(大経 P.18)

御開山は、この「仮令」の語に来迎は不確かであり、全体として第十九願は仮の願だと見られたのであろう。
なお御開山は、

仮令の誓願(第十九願)まことに由あるかな。仮門の教欣慕の釈、これいよいよあきらかなり。(化巻 P.396)

と、方便の願まで立てて浄土を欣慕させるのは、まことに意味深いことだと受け取っておられた。

至心発願の願
第十九願
来迎