「雑毒」の版間の差分
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− | [[三毒]]の[[煩悩]]の毒が<kana>雑(ま)</kana> | + | [[三毒]]の[[煩悩]]の毒が<kana>雑(ま)</kana>じっていること。如来の真実に対して衆生の行為を、'''雑毒の善'''、雑毒の行などという。<br /> |
信巻の信楽釈には、 | 信巻の信楽釈には、 | ||
− | :一切[[凡小]] | + | :一切[[凡小]]、一切時のうちに、貪愛の心つねによく善心を汚し、[[瞋憎]]の心つねによく法財を焼く。急作急修して[[頭燃]]を<kana>灸(はら)</kana>ふがごとくすれども、すべて'''雑毒'''雑修の善と名づく。また[[虚仮諂偽]]の行と名づく。真実の業と名づけざるなり。この虚仮'''雑毒の善'''をもつて[[無量光明土]]に生ぜんと欲する、これかならず不可なり。([[信巻本#P--235|信巻 P.235]]) |
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2023年6月1日 (木) 19:23時点における最新版
ぞう-どく
三毒の煩悩の毒が
信巻の信楽釈には、
- 一切凡小、一切時のうちに、貪愛の心つねによく善心を汚し、瞋憎の心つねによく法財を焼く。急作急修して頭燃を
灸 ふがごとくすれども、すべて雑毒雑修の善と名づく。また虚仮諂偽の行と名づく。真実の業と名づけざるなり。この虚仮雑毒の善をもつて無量光明土に生ぜんと欲する、これかならず不可なり。(信巻 P.235)
正像末和讃には、
(96)
- 悪性さらにやめがたし
- こころは蛇蝎のごとくなり
- 修善も雑毒なるゆゑに
- 虚仮の行とぞなづけたる (正像末和讃p.619)