「かならず…想をなせ」の版間の差分
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+ | 御開山は、須を「すべからく…べし」と訓読せずに「もちいる」と訓じられた。阿弥陀如来が衆生に回向したまう真実心なる願を須(もち)いて「得生の想をなせ」と訓じられ、回向の主体を衆生から如来へと転じられた。阿弥陀如来の[[本願力回向]]の宗義の発揮である。 | ||
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2018年3月13日 (火) 10:08時点における版
かならずけつじょうして…おもいをなせ
通常は「かならずすべからく決定の真実心のうちに回向して、得生の想をなすべし」と読む。(信巻 P.221, 愚禿 P.532)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
- 散善義の訓
- 又廻向発願 願生者 必須決定真実心中 廻向願 作得生想此心。
- また廻向発願して生ぜんと願ずるものは、かならず須(すべか)らく決定真実心のうちに廻向し願じて、得生の想をなすべし。
- 御開山の訓
- 又回向発願生者 必須 決定真実心中回向願 作得生想。
- また回向発願して生ずるものは、かならず決定して真実心のうちに回向したまへる願を須(もち)ゐて得生の想をなせ。
御開山は、須を「すべからく…べし」と訓読せずに「もちいる」と訓じられた。阿弥陀如来が衆生に回向したまう真実心なる願を須(もち)いて「得生の想をなせ」と訓じられ、回向の主体を衆生から如来へと転じられた。阿弥陀如来の本願力回向の宗義の発揮である。