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「正雑二行」の版間の差分

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 →[[正行]](しょうぎょう)、[[雑行]](ぞうぎょう) ([[高僧和讃#P--589|高僧 P.589]])
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正行と雑行のこと。善導は『散善義』就行立信釈において、往生行を正行・雑行の二行に分判し、更に正行([[五正行]])の中、称名を「かの仏願に順ずるがゆゑ」(信巻引文・註221)との理由から正定業とし、読誦等の前三後一の行を助業と明かしている。
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法然は、『選択集』二行章において就行立信釈の文を「善導和尚、正雑二行を立てて、雑行を捨てて正行に帰する文」(七祖 1194)として引用し、善導と同じく称名正定業義を明かすが、これをさらに選択本願念仏論へと展開している。法然は、阿弥陀仏がその本願において、余行を選び捨て、称名念仏のみを往生行として選び取ったとして、善導ではいまだ明確でなかった本願それ自体における選択廃立を明らかにした。(浄土真宗辞典)

2014年1月16日 (木) 15:04時点における版

しょう-ぞう-にぎょう

 →正行(しょうぎょう)、雑行(ぞうぎょう) (高僧 P.589)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

正雑二行
しょうぞう-にぎょう 

正行と雑行のこと。善導は『散善義』就行立信釈において、往生行を正行・雑行の二行に分判し、更に正行(五正行)の中、称名を「かの仏願に順ずるがゆゑ」(信巻引文・註221)との理由から正定業とし、読誦等の前三後一の行を助業と明かしている。 法然は、『選択集』二行章において就行立信釈の文を「善導和尚、正雑二行を立てて、雑行を捨てて正行に帰する文」(七祖 1194)として引用し、善導と同じく称名正定業義を明かすが、これをさらに選択本願念仏論へと展開している。法然は、阿弥陀仏がその本願において、余行を選び捨て、称名念仏のみを往生行として選び取ったとして、善導ではいまだ明確でなかった本願それ自体における選択廃立を明らかにした。(浄土真宗辞典)